藤原 雄二

枯葉

青い葉に命を見る光を浴びて幹に送る風を受け雨を受け一つの木としてそこにある日が変わり役目が変わる色は...

泡となって消える

頭の内側の脳みその中から思考となって浮かんだ思いはすぐに消えてしまって思い出せない水の中でだけ気体は...

顔の正面にガラス玉みたいなそれを取り出して握ったら硬いのかな柔らかいのかな光を探して昼の世界でどこに...

乗り換え

電車に乗っているときにどこに向かっているのか分からなくなったら立ち止まらなければならないそのまま乗り...

覚める

眠りを妨げるものはなんだろうそれは予定いついつまでに出かけなければならないその為の準備のことも考える...

休憩

大きな木から鳥の群れが羽ばたいた数十メートル先の電線に群がる鳥たちは風に乗り羽ばたき次の場所まで海を...

このまま

このまま平和に生きていけたら穏やかにのんびりと歌を歌いながら心を無くすと鳥の声にすら気づかない天気す...

一人暮らし

鏡を覗いて映る自分の動く様を追いかける外の見られている形と内に響くいくつもの声とめどなく溢れる情報と...

言葉にできず

いくつか言葉を並べてきてこれまでに文章も読んできて言葉を交わすことも多かったし併せて外国語も交えなが...

日向に

新しく選んだ部屋は相変わらず南向きだった前の部屋よりもよく日が差す目の前は駐車場と二階建ての一軒家道...