休憩

大きな木から鳥の群れが羽ばたいた
数十メートル先の電線に群がる
鳥たちは風に乗り羽ばたき次の場所まで

海を渡る渡鳥は
どこかで休憩はするのだろうか?
海面を彷徨う朽ちた木の上とか?
大きな群れだとまかなえないな
一気に飛び越してしまうのだろうか

止まると死ぬ魚がいる
眠りながら泳ぐのだという
どうやっているのかと不思議に思うが
僕らの心臓も似たもんだろう

眠るということは脳の機能が止まるということ
身体は絶えず動いている
寝たきりでも腹は減る
心臓も肺も胃もこの瞬間にも動いているからだ

この疲労感というか
冴えない頭をどうしたものか
何が心配だというのか

何を求めて今日も生きる
どこに向かっているのだろう
ともかく目先の休みに向けて
もう少しで休憩だ

あの向こうの電信柱まで頑張ってみよう
小学生の時まさに
目先の地点まで振り絞っていた
あともう少しだけもう一歩だけ

休みながら息を切らして
少しずつ距離を伸ばして
休む為に振り絞って

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