詩 ウヰスキー
琥珀色のウヰスキーを照明にかざして 物思いにふける夜更け 何度も私じゃダメなんだと 頭の中で繰り返し...
詩
詩 詩 夜風
ベランダ側の窓を開ける アスファルトの上を転がるタイヤの音 昼間の太陽に温められて 干した布団のよう...
詩 夢の中
見慣れない人が隣に そうだ今日も仕事に勤しむ どうした、とんでもない事態に 巻き込まれているじゃない...
詩 憧れ
少女は大人に憧れた 素敵な衣装を身に纏い 煌めく優雅なその姿に 今はまだ出来ない自身に 苛立ちを込め...
詩 似て比なる
アコースティックギターのEmは あまり好きではないが エレキギターの少し歪ませたEmは カッコ良く感...
詩 心変わり
仲睦まじい彼らと彼女ら それぞれの心を入れ替えたなら 愛情の深さに驚くだろう すれ違いの親子のこと ...
詩 余計なもの
ありあまる今の生活 モノは溢れる いくつあっても何か足りないような いっそすべて捨ててしまえ そうし...
詩 サボテン
窓際に日向の中で 刺の影が伸びている 守るものは何だろう 渇いた体の求める方向 たまの水が身に染みる...
詩 シンメトリー
世界の端っこで佇んで 視線の先の反対側 対極にいる反対の君 鏡写しみたいにあべこべ 僕の欠点と君の長...
詩 拝啓、死神様
突然の連絡、申し訳ありません。 このところお忙しそうで いかがお過ごしでしょうか。 今はどちらにおい...