時を越えて

その一瞬の輝きを閉じ込めたくて 歌にした絵にしたシャッターを切った 技術は進歩して何度でも その瞬間...

門出

節目の君へ贈る手向けの言葉 憂う未来を晴らすような 強い言葉を贈れたら 私が今まで使った言葉 指針に...

君の夢を見た

君の夢を見た 何の前触れもなく 夢に出てくる人は 相手がこちらを考えて くれているからだと そんなわ...

メッセージボトル

この広すぎる海へ どこに届くかも分からないまま 言葉を詰めて 言葉しか伝わらないから ここにいるよと...

深夜

午前三時の静寂 しんとした漆黒の空に 点いて変わる信号機 遠くの方のタイヤの転がる音 短く響く足音 ...

趣味

歌いたくなる時 絵を描きたくなる時 どこかに行きたくなる時 どこにも行きたくない時 本を読みたくなる...

空を見上げて歩く せめて視線だけでも上向きに 電線に止まる鳥たちや 雲の切れ間の日光 くすんだ看板 ...

片てぶくろ

いつかの拍子で落ちてしまった 道路の上の片てぶくろ 家路に着いた方ときっと再会は難しい 片手だけでは...

絶望

君は君の絶望を抱くがいい 私は私の絶望を抱くのだ その痛みを誰が分かるというのか 君以外の痛みと ど...

霧の中

霧の中で手を伸ばす 手探りで進むために 安全を掴むために 何もつかめないまま ずっと進むと不安になっ...