駆ける閃光

駆け抜けるその一瞬
閃光というにはまだ足りず
足取りはまだ鈍い
身体に伸びを感じて
久しぶりの満足を得る
届く気配は会ったようにも思うが
まだ響くには遠かったようだ

上手く力の入らない足
でも約束があるから
一言呟いて体を起こす
それは友達との約束
そして自分自身との約束

届けと叫んで喉を震わす
泣きそうな自分がいた
吐き気がする
凡庸な自分に
助けになるならここにいて良いかな
その答えを探してる

この独りよがりな声は
どんなふうに耳に触れる
会えない人にもすがっている
目を背けたくなる感情

刹那光る閃光
つんざく雷鳴
遙か高い空の中から
圧倒的な力を見せつけられる

あそこに向かってみたい
あんなに速くなれたなら

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