重ねて届けあの場所に

この言葉は何のために
誰に届くのか響くのか
分からないままあやふやなまま
どうか風に乗って行けと送り出している

インターネットの海に揺蕩う
現代のメッセージボトル
それは未来にも届く
その時この言葉は風化しているのだろうか

目に見えない言葉から
目に見える文字に変えて
百万遍の言葉を綴れば
たどり着く場所があるだろうと
彼の人は綴った
きっと見えない場所に戻る
心の底に沈んでいくのだ

ここに感化された男が一人
磨けば光るのかそれとも惰性か
一絞りの言葉を重ねて
仰ぎ見る見えない場所に届くように

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