愛について

この先愛してもらえる希望が持てないのは
未だに愛してもらえた記憶が無いからか
これまで愛した記憶はあれど
その記憶果たして本当に愛だったのか
懐疑的にもなってくる

ある時には調子に乗り
独りで生きていける気がしたり
そしてある時に
人恋しく虚しく響く六畳間を仰ぐ

誰かと過ごす日常に
煩わしさを見つけると
哀しくなるから

寂しくも穏やかな現状に
ぬるま湯に浸かり続けるような心地良さを

人肌のぬくもりを知ってしまい
そこに愛があるのかと探してみたり
漫画映画果ては音楽にまで
理想を眺めてしまって

残された時間はあとどれくらい
独りの時間はあとどれくらい

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