藤原 雄二

冬の時間

すっかり日差しが短くなって 起き出す時間も遅くなって 気分も冷え込み低空飛行 日常生活で手一杯 冷え...

青空

夢で見た空と今日の空が 同じような青空だった 夢の中の私は帰っているところだった 現実に暮らしている...

背比べ

君と僕で背比べ 僕の方は分かってる 君の方は良く見えない 不公平な背比べ 自分勝手に背比べ 画面越し...

冬は嫌い

冬は嫌いだ 寒さにやられて動けなくなるからだ 着込めば寒さは凌げると人は言うが 着込めば着込むほどに...

大事な時のために

日頃から大事に大事に温めている 少しずつ少しずつ余裕のある時から もしもの時のために いつしかそれが...

この世界はいくつもの物で溢れている そして取引のために金が生まれた 金で買えるものは物から 目に見え...

凡人のマーチ

驚くくらいに歩みが遅い まだそんなとこにいるのかい 一歩進んで二歩戻り いつまでたっても進めやしない...

不思議な歩き方

今日はもう何も出てこないんじゃないか 日が沈むころまで何も思い浮かばない これまで続けてきたけれど ...

目を

目を開くと一日が始まる 陽をみるか時間を見るか通知を見るか 光を通し 反射して 遮る そこに色と形と...

灯り

日の下で暮らす僕らは 暗闇を恐れて明かりを灯した あの物陰に何を思う 鬼が出るか蛇が出るか 見えない...