迷子の休憩所
藤原 雄二
詩
シザーハンド
ハサミの腕で それでも抱きしめる 傷つける事を承知で 尖った部分が食い込む 離してしまえば奈落に落ち...
2021.03.07
詩
詩
イヤホン
両の耳にイヤホンを詰め込む 公共の場から逃げるために 耳障りな雑音を遮って 必要な音楽を流す そうし...
2021.03.06
詩
詩
インスタント
お手軽な幸福は持続せず 喉元を過ぎればもう忘れて 胃に溜まっても満腹感がやってこない すぐに手に入る...
2021.03.05
詩
詩
時を越えて
その一瞬の輝きを閉じ込めたくて 歌にした絵にしたシャッターを切った 技術は進歩して何度でも その瞬間...
2021.03.04
詩
詩
門出
節目の君へ贈る手向けの言葉 憂う未来を晴らすような 強い言葉を贈れたら 私が今まで使った言葉 指針に...
2021.03.03
詩
詩
君の夢を見た
君の夢を見た 何の前触れもなく 夢に出てくる人は 相手がこちらを考えて くれているからだと そんなわ...
2021.03.02
詩
詩
メッセージボトル
この広すぎる海へ どこに届くかも分からないまま 言葉を詰めて 言葉しか伝わらないから ここにいるよと...
2021.03.01
詩
詩
深夜
午前三時の静寂 しんとした漆黒の空に 点いて変わる信号機 遠くの方のタイヤの転がる音 短く響く足音 ...
2021.02.28
詩
詩
趣味
歌いたくなる時 絵を描きたくなる時 どこかに行きたくなる時 どこにも行きたくない時 本を読みたくなる...
2021.02.27
詩
詩
空
空を見上げて歩く せめて視線だけでも上向きに 電線に止まる鳥たちや 雲の切れ間の日光 くすんだ看板 ...
2021.02.26
詩
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