野良猫

きっと私は闇に溶ける黒猫でもなくて
かと言って品のある白猫も似合わない
きっとくすんだ灰色をしていて
泥と埃を纏った野良猫
一つか二つの家を出入りして
死なない程度にご飯をもらう
たまに一鳴きするだろう
そっと抱き上げてくれないか
地味で誰の目にも止まらないだろうけど
悪くはない生活だろう

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