熱溜まりの駐車場

繁華街の中
向かいの道路を渡った先にある
コンビニの明かりをぼんやりと眺めながら
友人が隣で煙を吹かす

約束の時間まで10分ないくらい
少しの息抜き

大通りの店先には
張り付いた笑顔のキャッチが並ぶ
夜が深けるごとに人が増える
アルコールに救われるものはあるのだろうか

ビルに囲まれた駐車場
風の流れは悪く熱が溜まる
流れるほどではない汗は
肌の表面に留まっている感じがする

この街に染まるでもなく
未だに貧乏暮らしを続けているけど
自分らしくは生きている気がする
暑い 金が欲しい やりたい
渦巻く欲望は内も外も変わらない

友人は煙草を二本灰にして
店に向かう
予定通りに人生は進まず
予定外の今日がある
それなら少しでも楽しんでみようか

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