道すがら

何もないところから始まって
空っぽのまま歩いてきた
どうせなら空いたこの場所に
何か埋められればと拾い集めた

中にはゴミにしてしまったものも
あったけれど
破片で傷ついたことも
あったけれど

少しずつ埋まって
また失くしたりしながら
また憧れを積み上げていく

消したい過去と戻りたい過去と
つけてしまった傷と消えない傷と
抱えてこの先も生きていく
そうする他なかったから

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