受け入れて

ちっぽけな自分自身を受け入れて
自分のことは自分がよくわかっていると
そのすべてを知っているから

これは焦りだ
若くして才能が輝き
自分の過去と照らし合わせれば
その明暗は一目瞭然で
今まさにはばたく自信に満ちた
その栄光を羨んでいる

その表に出さない怒りは
何も感じていないわけではなく
ある美意識のもとに
固く握り込んだ拳だ

どうしようもなく分不相応な
願いを秘めた自虐的な笑いと
虚栄心で鍵をかけたワンルームの中の
大きすぎる独り言

醜く無様で大嫌いな
小さな小さな自分を
まず受け入れるところから

亡き者になどできない
覆水盆に返らず
時は戻らず過去には行けず
流れを受け入れて
あるがままに受け入れて
そこから積み重ねる