数えてみると幾つもの別れがあった 春先におめでとうと言ってくれた人の中には 今は言葉を交わしていない人もいる でも二度と逢えないわけじゃない 時を超えてもここに居れば また再会できることを知っている 教えてくれたのはあなただ 間違いじゃなかったことを 何度も立ち止まってしゃがみ込んで 泣きべそをかきながら道を引き返したとしても 名前を呼んでくれた そっちじゃないよ、こっちだよと 私の名前を呼んでくれた 曇りガラスの向こう側の 街灯の霧散する光が とても綺麗に見えたので 私はそちらに歩くのです
また逢う

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