砂の上

振り返ると足跡が続いている
砂の上は簡単に足跡が残る
どこから来たのかどこへ向かうのか
迷った場所も踏み外してそれた場所も
簡単に残る

この歴史にもこんな風に
簡単に足跡を残せれば苦労はないなと
考えていると
風が吹いて少しだけ足跡は薄くなった

きっとそんな風に簡単に残るもは
些細な時間の流れで簡単に消えていく
誰もいなかったように
風の跡だけの模様になる