藤原 雄二

物語

その6

「寝る時?一緒に寝たいってこと?別に叶えられるけど、なんというか、ちょっと恥ずかしいな」「ごめんなさ...
物語

その5

「謝らなくていいよ、僕らは今日初めて話したんだから知らなくて当然だ。それで…その…前の事は、聞いても...
物語

その4

「リスナー、聞き手、聞く人ですか?」「そう、僕の音楽を聴いてほしい」「それは楽しそうです、でもわざわ...
物語

その3

「はじめまして、あなたの名前を教えてもらえますか?」目の前のその人は安心した顔をしている。「良かった...
物語

その2

富裕層の住宅区画を出て駅に近づく、が電車には乗らない。歩けない距離でもないし節約のためでもある。電車...
物語

その1

音楽はもう個人のものだ。自分に合わせた曲をAIがそれぞれ作ってくれる。過去の気に入った曲も参照されて...

嫌い

雨は嫌いですか陰鬱な気配が嫌いですか確かに日は差さないし洗濯物は乾かないしお出かけもできないし不快で...

変わらない

人の心が変わらなければいいのに初めから変わらなければ幾分か選ぶのも簡単なのに変わっていくから期待して...

赤ワインとチョコレート

ガラスに溜まる赤いワイン大した値段もしない安物だから軽い透明度で血よりもずっと軽い赤は肌を紅らめる防...

たがため

今日はもう休んでもいいかな?もしもそう聞いたなら当然いいよと返ってくるだろう辛いよ苦しいよと呟けば大...