藤原 雄二

籠城

窓の向こうはガタガタと 日はすっかり沈んで暗闇 布団の中は暖かく 日の落ちた外はすっかり冬の様相 か...

日々に進む

これは認めてもらう戦い 私と言う人間が私としてここにいるとして それに意味を見出す戦い 勝つこと打ち...

なんだかんだで

なんとか今日も生き抜いて あとは日課をこなして そして今日も終わっていく 決して100点花丸は貰えな...

劣等生

多くの人が抱く流れに逆らって 優れているつもりだったら大間違いだ ただ理解できていないだけ 特別でも...

枯葉

青い葉に命を見る 光を浴びて幹に送る 風を受け雨を受け 一つの木としてそこにある 日が変わり役目が変...

泡となって消える

頭の内側の脳みその中から 思考となって浮かんだ思いは すぐに消えてしまって思い出せない 水の中でだけ...

顔の正面にガラス玉みたいな それを取り出して握ったら 硬いのかな柔らかいのかな 光を探して昼の世界で...

乗り換え

電車に乗っているときに どこに向かっているのか分からなくなったら 立ち止まらなければならない そのま...

覚める

眠りを妨げるものはなんだろう それは予定 いついつまでに出かけなければならない その為の準備のことも...

休憩

大きな木から鳥の群れが羽ばたいた 数十メートル先の電線に群がる 鳥たちは風に乗り羽ばたき次の場所まで...