藤原 雄二

傍観

その境遇が辛かった 自分だったらと思うと耐えられる気がしない それに立ち向かう姿に涙した 自分よりよ...

旅行

車窓を流れる街を私は知らない 一軒家とマンション 高架橋国道畑街路樹 地続きの世界に用のある場所は ...

善と悪

君の心を悪と呼んでたまるか 何を思おうと君の自由だ そう感じるのが君たる所以だ そこに何者も侵す権利...

歌うこと

歌を歌う時 息を吸う 肺が膨らみ 喉を通って声帯が震え 口やら鼻やら頭やらに響いて 音になる 吸って...

習慣

毎日この時間にこれをする 小さな自分のルール 誰に言われるでもなく 意味はないのかもしれない 馬鹿げ...

忘れて

浮かんでは消えて 浮かんでは消えて 頭の中のシャボン玉のよう 言葉が浮かんでくっついて 何を言おうと...

わがまま

私は私のままに 私として生きていたくて 私として死んでいきたい 誰かのやりたい事を表す道具ではなく ...

体感時間

君がデビューして早数年 君を知ったのは数年前 初めから知っていたわけではない 数年を耐え抜いてやっと...

ねこ

ねこは寝る子 丸くなって寝る子 こたつで丸くなって 布団の中で丸くなって 自分の熱を逃がさないように...

不安定

もしも道なら景色を判断材料にしただろう もしくは歩いている時間に注目しただろう 道に例えられる人生な...