まどろみ

目が覚めるんだ
朝日が昇る前に
目が覚めるんだ
アラームが鳴る前に
大切な約束をすっぽかしている気がして
時間を無駄にしている気がして

重い体をどう扱うべきか持て余して
今日はあの人に会えるのかと
外の空気を身体の内と部屋の中に入れ込みながら
ゆっくりと呼吸する

お腹が減るのは不思議なことだ
何もしていなくても生きてるみたいだ
昔はもう少し考え事ができたのに
今はあの人がいない理由と
あとどれくらい生きていけるのかばかりを
考えるばかり

知らないうちに背負った重石は
本当に必要だろうか本当に重いのだろうか
余計な幻想を枕元に
また眠気に呼ばれてる

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