隣に

眠れない夜に
白んだ朝に
不安になって泣きそうな
独りの部屋で

明日が分からなくて
昨日がやけに鮮明で
誰かになれないままに
向かう場所がわからない

その手を掴みたくて
伸ばした指は冷たいまま
もどかしさを含んで迷子のまま
何もできないのはわかっているのに
隣に居たい

同じ場所の記憶
重なった気持ちと
似た空模様
伸びる影法師

どうしてここに居るのかは
上手く答えられない

僕じゃダメなんだろうけど
力になれるなんて言い切れないけど
だとしても心に寄り添いたくて
不器用なままでも見つけられたから
隣にいさせて

その心を抱きしめたくて
一緒に涙を流そうか
夜と朝は周り回って
空は色を変えるけど
その手を引いて
前を歩くのは難しくても
せめて隣で一緒に歩こうか

コメント

タイトルとURLをコピーしました