明方 道路沿いの川を流れる水の音 秋の入り口9月の虫の音と相まって 久しぶりの自然を感じた気がした 川岸に咲く彼岸花の赤が目につく 緑の中に映えるその赤が 不安に感じて怖かった ストレスにうなされて寝不足の 虚な目をしながら余計な事を考える 誰と比べるわけでもないが わりとマシな人生を歩んでいるのかもしれない 昔投げかけられた正論がまた降り出した 嫌いになったあの人の顔は 今や私が皮をかぶっている 空腹に押されて自販機で買ったコーラを 流し込みながら当てのない散歩 曇り空からは朝日は差さない 湿った風と極小の雨粒
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