灯り

日の下で暮らす僕らは
暗闇を恐れて明かりを灯した
あの物陰に何を思う
鬼が出るか蛇が出るか
見えない僕らは太刀打ちできない

日毎に日の入りが早くなる
夜が伸びて不安が募る
篝火として道々に灯す
その先までは見えるから
そこまでは歩けるから

いずれ灯火からガス
その先電気と輝きは増して
日の出まで煌々と照らしてくれる

一片の闇も許せなくなって
至るところで眩く光る
僕らは光の島を作ったのだ

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