忘備録

凍える様な寒さの中で
白く見える吐息のように
今まで見えなかったものが
ある環境下で見えたとき
思い出すんだ昔のことを

喉元過ぎれば熱さを忘れる
朝の布団から出られない冬の冷たさも
指先の小さな切り傷の痛みも
愛してると言われた安心感も
身体から駆け巡った歌声が響き渡った
あの充実感も
ろくに覚えていられないんだ

読み返すことのない日記を書いたり
はたまた歌にしたり
写真だとか絵だとか
形に残して何とか忘れないように

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