雨曝しの夜

気が付けばずいぶん歩いたものだ
遠くに来たとは言えないが
高く登ったとは言えないが

誰かと比べれば数歩数十歩かもしれないが
僕にとっては数千数万にもなるのかもしれない

どこに行きたいのか
どこまで行けば良いのか
そもそも どこかに向かえているのだろうか

僕自身もわからないままに
それでも手放せなかった夜が今日に続いた

この世界に馴染めなかった
一身上の節目を迎える

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