肌に触れて

この肌を撫でる風
陽射しの温度
雲が陰れば移ろいゆく
その動きすらも肌に触れて

雨雲の抜けた晴れの日
その湿り気が髪をうねらせる
アスファルトから蒸発する水たまりの
空に帰る通り道

天気と季節と時間と
私が歩けば風が生まれて
いずれ世界に嵐でも起こそうか

じきに肌を覆い隠して身を守る
熱を逃がすまいと
その前に少しだけ
肌に感じて世界を感じて
心地良く
私と世界の温度を感じて

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