窓の中から

真上の太陽が暖かだ
澄み渡る青空は健やかだ
身体は元気に音を鳴らす
しっかり生きているのだという

果物の香りが芳しい
水々しさがここにある
この手の中のものは
確かに生きているという

閉め切ったワンルームも
かすかに風が流れるから
それでも足りなくなるから
大きく窓を開け放った

入れ替えてまたもう一度
挑み直してもう一度
愚かな道化に写っても
この目に写る別の顔

街の向こうを眺めてる
見えない誰かを思ってる
今日も今日が終わる
明日も明日が来る

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