夏、平日を

開けっ放しの窓からは
蝉の声ばかりが入ってきて
少しの風も吹き込まない。

バカみたいに青い空に積み上がる雲
だらしない生活をだらしない格好で
扇風機を回して遠くを見やる

ただ心地よさを求めて
日陰で一息つくような
どうにか落ち着く場所に来た
それが今日だ

だから、これで幸せなのかもしれない
隣に君は居なくても
思い出が輝かしく胸を焦がしても

あのくだらない日をバカみたいに思い出す
あの部屋はもう遠い
今も同じ六畳間だけどさ

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