サボテン

窓際に日向の中で
刺の影が伸びている

守るものは何だろう
渇いた体の求める方向

たまの水が身に染みる
手軽な幸福を身近に

いつかの成果が形になれば
控え目な花を待っている

誰かとの距離の分だけ
伸びる刺

しばらく枯れる心配は
ないだろう

もう少し待ちながら
渇く前に日が落ちる前に

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