藤原 雄二

何もなかった頃

子供の頃の鬼ごっこただ走り回ってた友達と狭い世界でただ走るだけで気がつけば夕暮れで惜しみながら手を振...

斜陽

一人のベッドの上少女の顔に斜陽が刺さる落ちた陰には憂いが潜み窓の外を見つめる瞳には光はないその景色は...

運命に従え

もしも運命があるのならそれはとっても楽な事他の選択肢を考えなくて良いからそこに行き着くようになってい...

今日も

今日も変わらないのは君が動いていない証拠なんだ明日がいい日であるようにと心から思わなかったからなんだ...

深海

その深い海に潜る覚悟があるか息もできず足もつかない水圧は全身を包み潜れば潜るほど苦しい光は遠のき何も...

記憶の中に

君の記憶の中にいたい名前を呼んで個人としてそこにいたい触れる事でここにいると話す事でここにいると同じ...

道すがら

何もないところから始まって空っぽのまま歩いてきたどうせなら空いたこの場所に何か埋められればと拾い集め...

不自然

作り物みたいに美しいつやつやの陶器みたいなガラスのビー玉みたいな絹の糸のような血の通わない白生臭さも...

私は知っている

私は知っている私は私が上達していることを知っている私が上達していることを知っている人がいることを私は...

持ちつつ

必要とされる場所へ何かができるというのなら幸せだと思うから油断して奪われぬよう安売りはしないよう媚び...