藤原 雄二

熱中症

日照りの下のアスファルトの上に 見上げる青空は高くノイズが響く 一方部屋の中は快適で 文明の力を手放...

空っぽの冷蔵庫

古い冷蔵庫が部屋の隅でうなってる 昔に比べて頻度は多くなったかな 引っ越しに向けて入れるものを減らし...

最後の一人

この世の全ての人が消えて 私が独りになったとして 文明はそこに残っていて 今までの事は好きに出来ると...

眠れない夜は

眠れない夜は 心がざわつく 落ち着かず 無駄に考えが広がる 夜は深ける 朝が近づく 何をするでもなく...

それぞれの

高みを目指せるのは 幼い時から空を飛んでいるやつだ 飛び方を知っている風の使い方を知っている 空の世...

熱溜まりの駐車場

繁華街の中 向かいの道路を渡った先にある コンビニの明かりをぼんやりと眺めながら 友人が隣で煙を吹か...

腐るわたし

常温の世界に晒されて 体を蝕むスピードが上がる 処理をしなければ腐ってしまう 生きた人であればあるほ...

新しい世界

目が覚めた時 昨日は今日になっている 時計の針がてっぺんを越える時でもなく 日が昇った時でもなく 君...

ヘラリヘラル

ヘラヘラリヘラヘラル お腹がヘラリヘラヘラル 昨日もご飯を食べたのに 今日もお腹がヘラヘラリ 晩ご飯...

暑さにやられて

夏の暑さにやられて部屋から動けない 外は体内のよう熱風が吹き荒れる 一昔前を思うと異常と呼べる世界の...