探し物

時が過ぎるにつれて
思い出が積み重なって
それに付随するように
物が膨れ上がる

ふと思い出したあのおもちゃを
もう一度手に触れられないかと
歩き回っても
いつの間にかゴミに変わっていく

手放したのは子供のわたし
後悔したのは大人になってから
どんどん便利になっていく世の中で
淘汰された好きなものは
もう会えないかもしれない

なかなかうまく見つからない
物の流れはとこへやら
仕方のない必然
大事なものは大事なままで

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