昇る煙る

身体から浮き出る煙のように
空に溶けてく昇る煙

見届けた先に広がる世界を見つめて
空のどこかにいる気がする

散った煙は雲のよう
雲から落ちる雨の先
何を連れてくれるのか
叶わぬ再会夢に見る
夢枕を差し出して

伝え損ねた言葉と思いは
吹き上げる溜息に乗せて
そよぐ風が返事のように
聴こえたのは気のせいだ

たしかにそれは煙のように
淡く消えて昇ってく

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