実家に残してきた、飼い犬が死んだ

これは何か有益な情報が
ある訳でもなく
ただ、自分に起こった出来事と
本音を綴っただけの記事。
読む価値は無い
かもしれないけれど、
聞いて欲しかったので形にした。


実家のある奈良から
なんとも妙なタイミングで上京して
5年目になる。
環境を変えたくて
実家を出ることにしたが
大きな気がかりがあった。

自分のわがままで飼い始めた
犬の事だ。

犬種はダックスフンド、
血統的にはミニチュアだったけど
体は少し大きいタイプだった。

なにせ自分が飼いたい
と騒いだのだから面倒は見なくては
と一緒の部屋で過ごしていた。
けど正直煩わしさもあって
実家を出るのに併せて
犬の世話を両親に押し付けた。

それから5年、
盆と正月くらいの帰省でしか
会わなくなってしまったそいつが
一昨日、2/11
15年と9ヶ月で死んでしまった。

もちろん、
俺はその場には立ち会っていない。
夜10時ごろに吐いたりしていて
痙攣などもあったようだ。
夜中12時頃には
動かなくなったようだ。

翌朝、父親からメールをもらい
その後電話で様子を聞き、
死んでしまったんだなと
確認するように電話を切った。

いまだに涙は出ない。
考えるのは、
あいつは幸せだったんだろうか
という事だけ。
年老いてから一緒にいる時間は
数えるほどだったし、
なんだかんだで
かまってあげられては
無かったように思う。

それでも、ガリガリになった体で
くっついてきたりしていた。

二ヶ月ほど前の年末年始、
少し長めに帰省していて
一緒にいる時間もあったけど、
今になってはあれが最後だ。

もっと一緒にいてあげればよかった
なんて後悔はしない。
そんな風に嘆くくらいなら、
意味もなく東京にいないで
さっさと実家に帰れば
いい話だからだ。

最近言われる事
「お前は自分の事しか考えていない」

その通りだ。
俺はこの歳になっても
自分の事で精一杯で、
そもそも世話をする立場に
なれるレベルでは無かった。

命を預かってはいけない
ようやく気づいたからこそ
そんな俺に面倒を見られていた
あいつは幸せだったんだろうかと
そればかりが浮かぶ。

やっぱり、ゴメンな
しか出てこないかもしれない。

叶うと思っていない願い事を
するのなら、あいつと話してみたい
恨み言を言われるかもしれない。

なんなら夢枕に立ってもらって
連れ去ってくれても
いいかもしれない。
それくらいの資格はあるだろう。

それなりに歳をとって
もう寿命も近いんだろうと
思っていたけれど
特に涙を流すわけもなく
普段通り笑って過ごしている俺は
冷たい人間だと思う。
こういう人間だから
他人と上手くやれないんだろう。
この先、また犬を飼おうと思う事は
無いと思う。
よっぽど俺が立派に
成長しない限りは。

命を救うなんて
カッコつけたことしても
不幸にしてちゃ意味ないだろう。

全くもってしょうもない俺の人生は
もうすこし続くみたいだ。
ここまで来てしまったので
行けるところまで
行ってみようと思う。
たまに思い出しながら、
誰かを自信をもって
幸せに出来る様に。

コメント

タイトルとURLをコピーしました