ギラつく街中を歩けば 目に刺さる広告 体に悪かろうとも 頭に悪かろうとも 心に悪かろうとも 綺麗なところを継ぎ貼って 資本主義の量産型 卑屈に日陰を歩く僕は 全てを悪く見た 自身はまともなんだと呟きながら 手を繋ぎ歩く恋人買い物帰りの家族 関係ないやと横目に過ぎる キラキラした世界に馴染めなくて 憧れているはずなのに 似合やしない服は着ないぜ 大人しく歩く僕は日陰者 まとわり付く汗が不愉快で 日向は歩けやしない 人気の流行りのあの店に 集るように並ぶ人々 そんな金は無いぜ 貧乏人には縁遠い 路上で暮らす人々は 危うく僕の未来のようだ そこまでして縋りつけるだろうか きっとこの先良いことあるさ それを体現する世界かどうかは知らないが 未来が怖くて震えるよ 怖いくらいなら足掻いてみろよ 日陰に逃げ込んで安心するな 影には鬼が潜んでる いくら卑屈に屈んでも 太陽無しじゃ生きていけない 死にたいと呟いたその口を閉じても 苦しくなって息を吸うよ キラキラしたものに憧れて せめて太陽の力を借りる月になる ある国では忌み嫌われて ある国では好かれるみたいに 影に潜んだ鬼の姿は 俯いた僕の影の写し絵 よく知ってるだろうそいつの事は 陽が傾けば形が変わるよ 日陰者の道も一緒に
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