新しく選んだ部屋は相変わらず南向きだった 前の部屋よりもよく日が差す 目の前は駐車場と二階建ての一軒家 道を挟んで向こうの建物も3階建てくらい 同じ3階からでも窓が見えないから こちらの方が少し高いみたい 窓を開けて日を入れる 気を抜くと蛍光灯ばかりに照らされる毎日に たまには肌に光を当てる セロトニンとビタミンDを作れるように 日光と風と声が入ってくる 学生の子供の声だ 私の持っていない活力と勇気と 自信を兼ね備えた若い声だ ついでに少し分けてもらいたい 真上に近づいていく太陽 徐々に温度も上がる テンションも一緒に引き上げてくれないか からっと晴れた秋の空気はカラカラ 水を一杯飲みほして
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