車窓を流れる景色は暗く 目では捉えられない程に速い 今日もあの家に帰る ただいまも聞こえない真っ暗な部屋に 出かけては帰る そこが僕の居場所だから 大勢の波に紛れても グループに割り振られても 居心地の悪さと気がつけば孤独感に 早くあの暗い部屋に帰りたかった 許されるならば 出かけなくていいならば そんな希望の中の 忘れることのできない冷たさは やっぱり人肌でしか温められない 電車に乗せられるな 自分の意思で選び進みそして帰るのだ 反対方向に乗るように 途中下車をするように 旅をするのは忘れていた 居場所を確かめるためなのかもしれない いつかあのホームから 知らない景色に向かっていく
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