空いたお腹 空っぽの中にアルコール よじれるように胃に沁みる 動かなくなった車のようにガソリンを注いだ 足を止める理由は腐るほどにある 石を投げれば狙わずにあたる そこかしこに人がいるように そこかしこに夢追い人がいるように 枯れた土 続いた日照り 雨雲の影は久しく見ていないはずなのに 辛いものもあるもんだ 抗えない眠気と空腹と自己嫌悪のそれを抱えて へらへら笑う数年 この一日をどこまで積み重ねられるのか 実は満足しているんだ それでも終わりに希望を抱くことはなく 綱渡りで続くような一日に 周りはハラハラするかもしれない 当の本人は慣れたもので へらへらと ふらふらと それでも足を止めなかったのは 止まった方が苦しかったかことを知っているから
コメント